ご挨拶 —「開陽丸子孫の会」第9回総会を迎えて
2014年は広島の豪雨による土石流、御嶽山噴火、長野県北部地震など自然災害の多い年でした。日本は自然に恵まれた豊かな所であると同時に、災害列島であることも実感させられました。今年は平穏で実りある年となります様願っております。
さて、当会は9年目の春を迎えました。会員数は120名を超え年毎に賑やかになって参ります。これもひとえに皆様のご協力の賜と感謝申し上げます。
昨年度の行事としましては、4月16日に「徳川家康公顕彰四百年記念プレ事業(平成の徳川家臣団大会)」に開陽丸子孫の会として13名の会員と共に出席し、檀上にて会の説明をした後、パネルディスカッションのパネラーとして高山みな子会員、渋沢栄一曾孫等と討議を致しました。また、8月30日には増上寺・寛永寺、徳川将軍御廟拝観ツアーが行れました。26名の会員が参加され、先ず増上寺で秀忠公以下の歴代将軍家の御廟を拝観、昼食後貸切バスで寛永寺に移動、寛永寺では特別拝観で、本堂での法要に続き、幕末に慶喜公が蟄居していた居室等拝見し、その後家光公以下増上寺に葬られていない将軍家の霊廟を拝観し、東京の町中とは思えぬ森閑とした厳かな雰囲気に一同感激致しました。拝観後、東京タワー真下の居酒屋に移動、江戸前の料理に舌鼓を打ち、御酒を楽しみながら歓談致ししました。
今年度の活動で現在確認されているのは、昨年に引続き、4月16日に静岡に於いて「平成の徳川家臣団大会」が行われます。(別途御案内)又、今年は、開陽丸が進水して150年の節目の年に当たります。そこでそれを記念して、開陽丸を造船したドルトレヒト市に於いて記念の行事が行われます。ドルトレヒト市では是非開陽丸子孫の会にも出席して欲しいとの依頼があり、我々も之に賛同し出席者を募る運びとなりました。詳細は総会に於いてもご案内申し上げますが奮ってご参加をお願い申し上げます。
昨年(平成26年)の総会は4月27日(日)でした.が、今年の総会予定日は平成27年4月25日(土)です。前回の記念講演者は、釣洋一先生で、暦、の解説を含む大変興味深い幕末のお話しでした。今回は、オランダ大使館のカイパース氏の講演を予定しております。日・蘭交流の歴史等のお話しがお聞き出来ると期待しております。
今年も皆様のご協力のより、開陽丸子孫の会が益々発展し、会員相互の親交を深めると共に、開陽丸の歴史、ご先祖の偉業を次の世代に引き継いで行きたいと思っております。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2015(平成27)年3月29日
開陽丸子孫の会 会長
榎本 隆充